ボイストレーニングコラム

ミックスボイスとは?ボイストレーニングで習得できる?

歌を歌っている方の中には、さらに自分のスキルを伸ばしたいという方もいるのではないでしょうか。その中には、低音から高音まで自由自在に出したいと検討している方もいるでしょう。そのような方が自由自在に音を届けるために使うミックスボイスと呼ばれる歌唱方法があります。

本記事では、ミックスボイスとは一体どのようなものか。自分自身で習得できるのかについて紹介します。

ミックスボイスとは一体どのようなもの

ミックスボイスとは、低音域から高音域まで自由自在に歌うことができる歌唱方法です。大きくわけて次のような特徴があります。

換声点を中心に鍛える

低い音から高い音を出す時に、声が裏返ってしまう綺麗な音がうまく出せないという方もいるのではないでしょうか。このような方に、ミックスボイスの歌い方が習得すれば、声が裏返ることなく歌い上げることができます。

換声点とはブリッジと呼ばれ歌う時に声の声域が切り替わることをさします。声域には5つの段階があり、ホイッスルボイス、ヘッドボイス、ミドルボイス、チェストボイス、エッジボイスというものがあります。

J-POPなどはヘッドボイスとミドルボイスの行き来をすることで歌の声域を切り替えながら歌い上げることが多いので、J-POPを綺麗に歌いあげたいという方はブリッジを習得する必要があると言えるでしょう。

習得するメリットは

ミックスボイスの歌い方を習得することは、綺麗な歌声を届けるだけではありません。その他にもさまざまなメリットがあります。

高音を負担なく出すことができる

素人の方が高音を出して歌い続けると、喉に負担がかかり歌い終わった後に喉が痛いと感じてしまった経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。歌い方を習得していれば、このような負担のかかる歌い方をやめることができ、結果として無理のない発声を届けることが可能です。

習得すれば、綺麗な音を届けるだけでなく無理のない歌い方を実現するので、ぜひ実践しましょう。

声帯をコントロールできる

2つの声域の歌い方を習得すれば、自由自在に歌い方をコントロールできます。その結果、声帯の震え方を自在にコントロールでき、結果的に自由な声を届けることが可能です。自由自在にコントロールさせることができると、よりスムーズに裏声などを出すことができるので、ぜひミックスボイスを習得しましょう。

ミックスボイスで気をつけること

さまざまなメリットのあるミックスボイスですが、一方で気をつけなければいけないこともいくつかあります。これからミックスボイスを習得したいという方は、次のようなポイントにも注意しましょう。

表現力が単調になる可能性がある

ミックスボイスを習得すると、低音と高音を使いわけることに意識が集中してしまい、結果して歌の表現力が乏しくなってしまう恐れがあります。大切なことは、高音と低音を使い分けるためのテクニックを覚えることであり、高音と低音を切り替えることに意識を集中することではないことに気をつけるようにしてください。

力強い声がでないこともある

表現力だけでなく、段階的に声の声域を変える発声方法をおこなっていると、力強く押し出すような声が出せなくなり、結果として歌い方の表現が優しいものになってしまう可能性があります。そのため、ミックスボイスを習得しても、パワフルな歌い方を意識しなければなりません。

ミックスボイスを習得するにはプロの力が必要

このような問題があるため、ミックスボイスの歌い方をマスターしても、表現方法やミックスボイスに対する気をつけなければいけないことを熟知していなければ、結果的にミックスボイスをうまく使いこなせていないということになります。

プロ志望の方で高度なミックスボイスを習得したいという方は、必ずプロの方に力を借りて歌い方を習得するようにしてください。

ボイストレーニング教室に通う前に気をつけること

ボイスとレーニング教室に通えば、自由な声域での声の出し方を手にいれることが可能になります。しかし、教室にいくだけでスキルをマスターできるわけではありません。ボイストレーニングと併用して自主トレーニングもおこないましょう。

腹式呼吸をマスターする

いくら正しい歌い方を知っていても、腹式呼吸を習得しなければよりよい歌を歌いあげることは難しいと言えます。歌っている時に腹式呼吸になっているかを確認して、鍛えるようにしましょう。

基礎体力をつける

腹筋や肺活量など基礎的なトレーニングも欠かすことができません。必ずボイストレーニング通う方は教室だけのレッスンにとどまるのではなく、腹筋などをして歌う基礎をトレーニングするようにしてください。

まとめ

ミックスボイスを習得すると、歌い方に幅が生まれより魅力的な歌を歌い上げることができます。しかし、独自で習得するとうまくミックスボイスの良さを引き出すことができない可能性も考えられるので、必ず習得しようと検討している方は、ボイストレーニングに通うことを前向きに検討しましょう。

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