ボイストレーニングコラム

ボイストレーニングで話し方を改善し、好印象を持たれるようになろう

話をしていて、何度も聞き返されたり、話の途中で相手が飽きていることがわかったり、言いたいことがうまく伝わらない、などの経験をお持ちの方は多いと思います。

それはあなたの話し方のせいかもしれません。このコラムでは、良い話し方とはどんなものかを解説し、話し方がうまくなるトレーニング方法をまとめています。悩んでいる方は是非読んでみてください。

良い話し方の特徴と得られるメリット

良い話し方とは、テレビのアナウンサーのような話し方

一般に耳にする中で、滑舌がよく、適度な音量で、聞き取りやすい声で話す人、それはアナウンサーでしょう。話すリズムもわきまえているので好感度も高く、話す内容が相手に伝わってきます。

人前で何かを話し、それを伝えることが職業ですから、アナウンサーはたゆまない努力をしています。天性の部分もあるかもしれませんが、そのテクニックの多くはトレーニングによって身につけることができるものです。

話し方が良いと、コミュニケーションが楽しくなり他人からの印象もアップ

「メラビアンの法則」というものをご存知でしょうか? アルバート・メラビアンというアメリカの心理学者が行った「好意などを伝えるのに何が重要か」という実験では、表情による好意が55%、声による好意が38%で、言語(話の内容)は7%しかないという結果が出ています。
つまりどれほど笑顔で話しかけても、声や話し方が悪ければ伝えたい好意の4割近くを損失する、ということも出来るのです。

逆にこの部分を向上すれば好感度は劇的にアップします。向かい合っている人があなたの話に集中していることが分かれば、もっと自信をもって話せるようになりますよね。

独学でも行える話し方トレーニング方法

以下に、誰でも一人でできる話し方のトレーニング方法をまとめます。

腹式呼吸

①まず肺の中にある空気を「すー」という音とともに、お腹をゆっくりとへこませながら吐ききります
②全部出し切ったと思ったら、お腹の力を解いて、「自然に体内に空気が入り込んで来る」という感覚を持ちながら鼻と口から空気を取り入れます(あくまでも自然に、です)
③これを繰り返しますが、徐々に吐く時間を延ばしていき、20~30秒吐き続けられることを目指しましょう

目を見開いて発声練習

目を大きく開いて以下の発声をしてみましょう。
・顔の中心に声が響くように「なっ なっ なっ なっ」
・息をしっかり吐きながら「はっ はっ はっ はっ」
この練習で明るいきれいな声に近づけることができます。

滑舌を良くする1

①口角が上げつつ口を横に開くことをイメージしましょう
②しっかり口を横に開き、上の歯が見えることを意識して「イ」と発音します
③タコのように口を突き出し「ウ」と発音します
④これを交互に「イウ・イウ・イウ・イウ」と何度も繰り返しましょう
⑤鏡を見ながら、口の形がばらつかないようにするのがポイントです

滑舌を良くする2

①舌を使うことを意識して「ななななな・ににににに・ぬぬぬぬぬ・ねねねねね・ののののの」と発音します。早口ではなく、ゆっくりしっかりを心がけましょう。
②同様に「ららららら・りりりりり・るるるるる・れれれれれ・ろろろろろ」と発音します。
③最後に「なら・なら・なら・なら」です。
④慣れてきたら少しずつ速度アップしてみましょう。

噛まない意識

噛まずに話す技術は、意識と訓練で身に付きます。
①新聞や小説など、何でも良いので噛まないで読み切るようにします
②速度が速いと噛みやすいので最初はゆっくりで構いません。とにかく噛まないことを意識しましょう
③慣れてきたら速度を上げ、普通に話す速度になるまで続けましょう
これは語彙(ごい)を増やす練習になり、結果的に噛まないスキルが身に付きます

抑揚を付ける1

話す内容によって意識的に声の高さを変えましょう。明るい話は高い声、暗い話・固い話は低い声という具合です。また、テンションを上げ下げすることも意識しましょう。

それらに慣れてきたらひとつの文の中で抑揚を変えましょう。高めの声で話し始め、句読点に向かって徐々に低く、と意識してください。

抑揚を変える2

次は意図的に速度をコントロールしましょう。話す相手より少しだけ早口で会話すると主導権がとりやすいと言われています。ただし日本人は早口の人が多いので、あまり早いと違和感を伴いますから、相手が早いと判断した場合は同じ速度で話しましょう。

慣れたら会話の中で速度の変化をつけましょう。強調したい言葉を発音する時、少し速度を落とせば、相手の記憶に残りやすくなります。

ボイストレーニング教室は歌うだけじゃなく、話し方のトレーニングもできる

ここまでは声や話し方の重要性と、セルフトレーニングの方法を解説してきました。コツコツ練習して話し上手と言われるようになりたいものですが、一人で練習するのはモチベーションの維持が難しいものです。

そんな時にはボイストレーニングを利用しましょう。「ボイストレーニング教室」というと歌手を目指す人が行くところと思われるかもしれませんが、歌とは関係なく、発生や声質を良くしたいという人も多く通っています。実際、当教室では「歌わないコース」という、歌わずに発声や滑舌をきたえるコースもあります。

アナウンサーなどの話すことのプロはもちろん、舞台俳優を目指す方もいます。そのような特殊な職業ではなくても、営業成績を上げたい、日常のコミュニケーションを円滑にしたい、シンプルに異性にもてたい、などさまざまな動機があります。コンプレックスで思い悩んでいるよりも、気軽に来てみてください。きっと好感度アップできる話し方が身に付きますよ。

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